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マンUが勝てない最大の理由とは? マンCの質を引き立たせた弱さ。明白になった致命的な欠点

マンチェスター・ユナイテッドは現地時間4月24日、プレミアリーグ第31節でマンチェスター・シティと対戦。地元ライバルとのマンチェスターダービーは、ホーム開催だったが0-2で完敗を喫した。しかもその敗戦ではCLのバルセロナ戦と同じ弱点を露呈している。どんな試合だったのか。(文:内藤秀明)

text by 内藤秀明 photo by Getty Images

前半はユナイテッドが奮闘するものの…

マンチェスター・ユナイテッド
マンUはプレミアリーグ第31節でマンCと対戦。前半は奮闘したが、後半に2失点を喫し敗れた【写真:Getty Images】

 戦前の予想通り試合は、攻めるシティ、守るユナイテッドという構図になった。ユナイテッドは5-3-2のシステムで臨んだが、4-3-3で戦うシティのSBのマークに対して中盤の選手がつくことが多かったため、5-2-3のように見えることも多かった。

 たださすがにシティのパスワークに対して、2枚の中盤だけ対応するのは難しいので、状況に応じてCBが一列前に出る、あるいは高い位置にまで上がった中盤の選手が根性でプレスバックすることでカバーしていた。この縦の守備の連動は全体的にはかなり高い精度で行われていた。

 ただ唯一の問題はポール・ポグバだ。中盤でカバーが必要な場面、アンドレアス・ペレイラやフレッジは全速力で戻っていたが、ポグバはジョグで帰陣することが多くユナイテッドの守備の穴になっていた。

 実際1失点目に関してはポグバが戻らなかったせいでハーフスペースに位置どるベルナウド・シウバへのパスコースが空いてしまい、そのままシュートに持ち込まれて失点している。

 ただ触れておきたいのはこの場面シティのオフザボールの動きも素晴らしかった。

 良かった点の一つ目はセルヒオ・アグエロのポジショニングだ。右CBマッテオ・ダルミアンと中央のCBクリス・スモーリングのどちらがついたらいいのか非常にわかりにくいポジショニングをとることで二人を引きつけた。

 ボールがないところで無駄に数的有利を作ってしまったユナイテッドは、スターリングとB・シウバに対して、ヴィクトル・リンデロフとルーク・ショーが同数で守らなければならない状況に。そんなタイミングでスターリングとB・シウバがポジションチェンジすることでユナイテッドのマークを混乱させ、ゴールが生まれた。

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