優勝争い
1996年Jリーグ結果
鹿島アントラーズ、横浜フリューゲルス、そして名古屋グランパスの3チームが優勝を争った。そんな中、第29節に鹿島と名古屋の直接対決が行われた。開始7分に先制を許した鹿島だが、29分と39分に眞中靖夫が連続ゴールを挙げて逆転。マジーニョ、相馬直樹にもゴールが生まれてさらに突き放す。終盤に1点を返されたものの4-2で勝利し、優勝を決定づけた。
最終的にはこの3チームが21勝9敗で並んだが、PK負けの数で鹿島に軍配が上がることに。初年度のサントリーシリーズでは優勝していた鹿島だが、年間王者を獲得したのはこれが初めて。以降、彼らは常勝軍団の地位を力強く築いていくこととなる。
ちなみに、年間王者は鹿島で揺るがないのだが、チャンピオンシップの代替大会としてサントリーカップなるものが行われた。リーグ戦の上位2チーム(鹿島、名古屋)とナビスコカップの上位2チーム(清水エスパルス、ヴェルディ川崎)でトーナメントを実施。決勝戦はリーグの2強である名古屋と鹿島が顔を合わせた。一進一退の攻防で試合は延長戦へ。そして延長後半110分、ドラガン・ストイコビッチがゴールを決めて名古屋が勝利した。
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