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Jリーグ 6年前

1996年Jリーグ。マイアミの奇跡はこの年! 02年W杯開催国決定、日本単独の予定が…。鹿島は常勝軍団へ【Jリーグ平成全史(4)】

シリーズ:Jリーグ平成全史 text by 編集部 photo by Getty Images

主な出来事

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セザール・サンパイオ【写真:Getty Images】

 この年、まずリーグを引っ張ったのは横浜フリューゲルスだ。現役ブラジル代表のセザール・サンパイオ、元セレソンのジーニョ、エバイールの3人衆の活躍もあり、開幕8連勝を達成。前半戦を首位で折り返している。

 後半戦に入ると鹿島アントラーズが猛追を見せる。高卒新人の柳沢敦が起用に応え、頂点へと突き進んだ。シーズン途中に貴公子レオナルドはパリ・サンジェルマンに移籍している。このヨーロッパ移籍を見ても、レオ様がキャリアの全盛だったことがわかる。発足当初は年金リーグと呼ばれるなど、ピークを過ぎた名手も多かった。しかし、レオナルドやサンパイオ、ストイコビッチなどバリバリの選手もJリーグを彩っていた。

 また、このシーズンでは珍しい記録も生まれている。最終節の浦和レッズ対横浜F。浦和が2-0とリードして迎えた79分、ホームチームがPKを獲得する。キッカーはGKの田北雄気。ペナルティスポットに丁寧にボールを置くと、ゴール左へ蹴りこみネットを揺らした。横浜Fのゴールを守っていたのは、後に日本代表としてワールドカップに4度出場する楢崎正剛である。

 GKの得点というと、2014年J1昇格プレーオフでモンテディオ山形の山岸範宏が決めたヘディング弾が記憶に新しいが、Jリーグ史上初のGKによる得点を挙げたのは田北だった。

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