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マンU、エバートン戦大敗の原因は? 「クソみたいなプレー」にOB激怒…一体何が起こったのか

text by 内藤秀明 photo by Getty Images

CL出場へ向け、求められるのは?

オーレ・グンナー・スールシャール
今こそ、スールシャール監督の手腕が試される【写真:Getty Images】

 実際、ダビド・デ・ヘアは「エバートン戦のパフォーマンスは、ユナイテッドのシャツを着てプレーする選手として相応しいものではなかった」と語り、ポグバも「油断していたわけでも、エバートンをなめてかかったわけでもない。ただチームも俺もクラブやファンのために頑張り切ることができなかった。重要なのはピッチ上でのメンタリティだ。改善しなければならない」と内省するコメントを残している。パフォーマンスが悪かったことは誰よりも選手たちが痛感している。

 ユナイテッド目線で言うと幸いなことに、その後の試合でアーセナルはクリスタル・パレスを相手に2-3で敗戦を喫し、チェルシーもバーンリーを相手に2-2。4位争いのライバルがのきなみ勝ち点を落としたため、CL圏内確保に関して首の皮一枚繋がった。

 ただいずれにしてもかなり厳しい状況に変わりない。残り4試合で4位との勝ち点差が3なのだが、シティやチェルシーとの対戦をユナイテッドは残しているからだ。これらの難敵を倒すためには、ポグバの言う通り、勝つためにハードワークする姿勢を取り戻すことは必要不可欠だ。

 もともとモウリーニョが解任された段階では、CL圏内なんて夢のまた夢だった。それを争えるところまで引き上げたのはスールシャールであり、彼への評価がこの敗戦で途端に揺らぐわけではない。

 ただ4月に入ってからは監督どうこうというより、選手たちがのきなみコンディションを落としている。とはいえそんな難しい状況だからこそ、スールシャール監督のモチベーターとしての手腕が問われる。戦術的にはトップレベルでもある程度戦えることはこれまでの結果でわかった。あとはここぞというタイミングで選手たちのモチベーションを上げる部分だ。

 その重要性はサー・アレックス・ファーガソンの薫陶を受けているスールシャールなら嫌というほどわかっているはず。ダービーに向けて、選手たちの勝者のメンタリティを少しでも伝え、高いモチベーションで90分間戦えるよう導くことはできるのか。

(文:内藤秀明)

【了】

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