最悪の内容で大敗
エバートン対マンチェスター・ユナイテッドの一戦、筆者は東京のとあるブリティッシュパブで20名ほどのユナイテッドファンと一緒に試合を見ていた。ファン向けのイベントなどを主催する「マンチェスターユナイテッド・サポーターズクラブ・ジャパン」というクラブ公認のファン団体を運営しているからだ。
ただ、はっきり言おう。今回の観戦会、主催者としては悲しいが、試合後は過去にないレベルで暗い雰囲気になっていた。ユナイテッドがなす術なく4点も決められて、敗戦を喫したからだ。
過去の観戦会でもユナイテッドが負けたことは何度もある。今シーズンでいうと昨年9月に行われ、1-3で敗れたウェストハム戦も暗い雰囲気で解散した。ただ今回ほどの悪い空気ではなかった。
というのも当時はジョゼ・モウリーニョ政権末期だったということもある。敗戦は辛いと言えば辛いのだが、期待していなかった分、精神的なダメージも少なかったように思う。「(ウェストハム・)ユナイテッド勝ってるね~」などと、自虐的に笑いながら試合を見る余裕が参加者にはあった。
しかしエバートン戦後の参加者はほぼ全員が無言。
前任者に比べて期待度の高いオレ・グンナー・スールシャール政権が最悪の内容で大敗。エバートン戦が終わった時点では、ユナイテッドはチャンピオンズリーグ(CL)圏内確保が絶望的になったという事実も、ファンの落胆を加速させた。