マンチェスター・シティのラヒーム・スターリング【写真:Getty Images】
マンチェスター・シティのイングランド代表FWラヒーム・スターリングは、サポーターが人種差別行為を行ったクラブに対し、厳重な処分を科すことを提言している。英紙『タイムズ』が23日付で伝えた。
英国を含む欧州各国では、サッカー選手を標的とした人種差別的な野次やチャント、SNS投稿などが頻発して大きな問題となっている。先日にはプロサッカー選手協会(PFA)の提唱により、選手たちが24時間の“SNSボイコット”も決行して差別撲滅への意志を示した。
『タイムズ』は、状況を変えるためには人種差別行為に対する厳格な罰則が必要であるとして「マニフェスト」を作成。スターリングもそれに賛同する選手の一人として厳罰化を訴えた。
「人種差別行為に対しては、自動的な勝ち点9ポイントの減点を訴えたい」とスターリング。「厳しく思えるかもしれないが、チームが降格したりタイトルを失ったりするのであれば、リスクを冒すファンがいるだろうか?」と述べている。
減点処分に加え、「クラブは3試合を無観客で開催するべきだ。そうすれば人種差別行為の直接の結果として収益を失うことになる」とさらなる罰則を提案。抜本的な改革の必要性を主張した。
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