ルーカス・ポドルスキの言葉
また今回の監督交代で、クラブ内での様々なケアが必要となってくるはず。チームのために主将を返上したと話すルーカス・ポドルスキは、「監督交代というタイミングだけじゃなく、3、4週間前くらいからチームの状態として、ごたごたとした落ち着かない状態だったので。その時から少し(主将辞任を)考えてはいた。監督が代わったタイミングで話をして、その中で自分に対する信頼も含めて、はっきりしたものが見えなかったのでキャプテンマークを返した」と率直に経緯を明かした。
「キャプテンマークは、ただの本当にマークで、それ以上のことはない。自分自身も子供ではないので、キャプテンを代わったからピッチの中で何かするわけではないし、今まで通り、すべてをクラブのために捧げてピッチの中で戦う」と、今後も全力で戦うことを約束したのはポジティブなことだが、次のように少し苦言も呈した。
「今までも自分のスタイルとして、面と向かって、顔を突き合わせてコミュニケーションを取ってきた中で、なかなかチームとして不安定な状態が続いていた。そういうチームが、何かタイトルを取るとか、何か目標に向かって進むというのは難しい状態であり、本当に残念なこと。そういうチームは絶対勝てないし、逆に言うとそういうチームから、まず脱却しないといけない。
不安定な状態から脱却しないといけないというのは、自分自身にもクラブにとっても、どこかで根回しするとかではなくて、常に前を向いて正直に、1つずつ積み上げていくことが、本当にこれからも大切になっていくのではないかと思っている」
これで3連敗となり、次の相手は復調してきている王者・川崎フロンターレ。「全然大きな問題ではないので。その程度のけがということです」と指揮官が状態を話したアンドレス・イニエスタの復帰も含め、目が離せない一戦になりそうだ。
(取材・文:下河原基弘)
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