チャンピオンシップ
1994年Jリーグ結果
サントリーシリーズは、組織的なサッカーを展開したサンフレッチェ広島が17勝5敗の成績でステージ優勝を果たした。そして、優勝カップを壊してしまうという“事件”もあった。サポーターと喜びを分かち合おうとスタンドに駆け寄ったところ、看板に足を滑らせてガシャン! 思わぬハプニングに見舞われた広島だったが、初タイトルを獲得したことに変わりはない。
チャンピオンシップは、広島とNICOSシリーズ覇者のヴェルディ川崎が対戦。ヴェルディは三浦知良がシーズン途中にセリエAのジェノアに期限付き移籍していたが、強さは健在。アウェイでの第1戦を1-0で勝利した。
国立競技場での第2戦も押し気味にゲームを進める。スコアレスで迎えた80分、ルーズボールにラモス瑠偉が反応。華麗なループシュートを沈めて勝負あり。ヴェルディが前年に続いてJリーグチャンピオンに輝いた。もちろん連覇は史上初である。
両チームスタメン
第1戦
サンフレッチェ広島
GK:河野和正
DF:トーレ
DF:柳本啓成
DF:森山佳郎
DF:路木龍次
MF:森保一
MF:風間八宏
MF:上村健一
FW:高木琢也
FW:盧廷潤
FWハシェック
ヴェルディ川崎
GK:菊池新吉
DF:加藤久
DF:石川康
DF:ペレイラ
DF:中村忠
MF:北澤豪
MF:柱谷哲二
MF:ラモス瑠偉
MF:カピトン
MF:ビスマルク
FW:武田修宏
第2戦
ヴェルディ川崎
GK:菊池新吉
DF:加藤久
DF:石川康
DF:ペレイラ
DF:中村忠
MF:北澤豪
MF:柱谷哲二
MF:ラモス瑠偉
MF:カピトン
MF:ビスマルク
FW:武田修宏
サンフレッチェ広島
GK:河野和正
DF:路木龍次
DF:佐藤康之
DF:柳本啓成
DF:森山佳郎
MF:森保一
MF:風間八宏
MF:盧廷潤
MF:チェルニー
FW:高木琢也
FW:ハシェック
年間優勝は果たせなかった広島だが、当時在籍した選手たちは引退後も存在感を示している。森保一は後に広島をJ1王者へと導き、現在は日本代表監督を務める。風間八宏は革命的とも言われる指導法で異彩を放ち、現在は名古屋グランパスを指揮。さらに片野坂知宏は大分トリニータの監督としてチームに確固たるスタイルを植えつけ、2019年のJ1で堂々の戦いを披露している。