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リバプールはまさに“勝てるチーム”。悲願のタイトル獲得へ、生命線となる中盤トリオの存在

text by 小澤祐作 photo by Getty Images

タイトル獲得に欠かせない中盤トリオ

リバプール
リバプールの中盤トリオには今後も継続して活躍が求められる【写真:Getty Images】

 悲願のプレミアリーグ制覇に向け、もう残り一戦も落とせないリバプール。サラーらで形成される3トップ、フィルジル・ファン・ダイクを中心としたDF陣には引き続き爆発力と安定感が求められることになるだろう。

 なかでも重要なのが中盤トリオの存在だ。攻守両面で多くの役割を担っている彼らの活躍なくして、リバプールのタイトル獲得は望めない。

 カーディフ戦でも、中盤トリオの存在感は際立っていた。ナビ・ケイタはドリブル成功数2回、パス成功率91%、決定的なパスも2本出すなどの成績を収め、タックル成功数は両チーム合わせてトップの5回繰り出すなど攻守両面で抜群のパフォーマンスを見せた。

 ワイナルドゥムは貴重な先制点を奪ったことはもちろん、中盤でカーディフのカウンターをことごとく阻止するなど豊富な運動量をフル活用してピッチを走り回った。パス成功率は96%と高い数字が出ており、これは途中出場のファビーニョ、ミルナーを除けばチーム内でトップの成績ということになる。またデータサイト『Who Scored』内では同試合のMOMにも選出されている。

 ジョーダン・ヘンダーソンもシュート数1本、決定的なパスを1本繰り出し、空中戦勝利は100%とこちらも攻守両面において放った存在感は際立つ。またキャンプテンとしてもチームを鼓舞するなど、やはりこの男も現在のクラブにおいて欠かせぬ存在だ。

 サラー、フィルミーノ、マネの強力3トップが生きるため、ファン・ダイク中心の守備陣が安定感を保つため。中盤トリオの働きは、それだけでチームの助けとなる。彼らの存在感というのは、それほど大きい。

 もちろん彼らの献身的なプレーは今に始まったことではない。ただ、プレミアリーグ、CLの二冠を狙うリバプールにおいて、生命線となっていることを改めて確認しておかなければならない。

(文:小澤祐作)

【了】

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