主な出来事

　1993年5月15日。旧国立競技場でJリーグ開幕戦が行われた。ヴェルディ川崎vs.横浜マリノスという人気クラブ同士の対戦となった。

　煌びやかなセレモニーの後、当時のスター選手たちが激しいバトルを繰り広げる。そして、永遠に語り継がれるファーストゴールを決めたのは、ヴェルディのオランダ人アタッカー、ヘニー・マイヤーだった。それでも試合は横浜Mに軍配。エバートン、元アルゼンチン代表FWラモン・ディアスがゴールを奪い、2-1と逆転勝利を収めている。

　ヴェルディ川崎vs.横浜マリノスの翌日には、他クラブの開幕戦も開催。元ブラジル代表ジーコを擁する鹿島アントラーズは名古屋グランパスエイトと激突。

　試合は鹿島が猛攻を仕掛け、5－0と圧勝。鹿島にプロ意識と勝者のメンタリティを植え付けたジーコは、40歳という年齢ながら圧倒的な実力差を見せつけ3得点を奪った。もちろん、Jリーグ史上最初のハットトリック達成者である。一方の名古屋は、元イングランド代表FWゲーリー・リネカーを擁したが、1986年メキシコワールドカップ得点王は不発に終わった。

　開幕戦をモノにした鹿島はそのままの勢いで1stステージにあたるサントリーシリーズを制覇した。