マルコ・ヴェラッティ
現在はフランスのパリ・サンジェルマンで活躍するマルコ・ヴェラッティ【写真:Getty Images】
マルコ・ヴェラッティ(パリ・サンジェルマン)
生年月日:1992年11月5日
イタリア代表成績:48試合3得点
【過去の所属クラブ】
ペスカーラ(78試合/2得点11アシスト)
パリ・サンジェルマン(315試合/9得点52アシスト ※19/20シーズンまで)
ペスカーラの下部組織出身である小柄なMF。16歳の時にプロデビューを果たしており、当時チームを率いていた名将ズデネク・ゼーマン監督によってボランチにコンバートされると、レジスタとしての才能が完全に開花し、今では「アンドレア・ピルロの後継者」に最も近い男と称されるようになった。
ペスカーラでの活躍を受け、マルコ・ヴェラッティはユベントスやインテル、ミランといった国内のビッグクラブから大きな注目を浴びるようになる。しかし、同選手が新天地に選んだのはフランスのパリ・サンジェルマンであった。移籍を果たしたのは2012/13シーズンで、当時ヴェラッティはまだ19歳だったが、PSGはこの若者に移籍金1200万ユーロ(約15億円)を提示したとされており、世界中を大きく驚かせた。
加入当初は途中出場が多かった同選手だが、短い時間の中でもしっかりとその存在をアピールし、シーズン終盤にはスタメン出場を果たすことも増えていった。身長は165cmと小柄だが、粘り強い守備と鋭く的確なタックルを武器に相手の攻撃を中盤で食い止め、ボールを奪ってからの素早いビルドアップで攻撃面でも違いを生めるヴェラッティは、異国の地でもその才能を高く評価され、瞬く間にワールドクラスへの選手へと変貌を遂げた。
イタリア代表デビューを飾ったのは2012年のこと。以降も継続して招集されており、2014年のブラジルワールドカップメンバー入りも果たした。EURO2016は負傷のため欠場となったが、万全の状態であれば主力として参加していたことは間違いない。現在のヴェラッティはイタリア代表にとっても欠かせない存在となっているからだ。
ペスカーラからPSGへ移籍後、ヴェラッティは驚異的な成長を果たした。負傷癖がある点は否めないが、現在のイタリア代表の核でもあるレジスタは、偉大なる先輩と肩を並べる存在となった。
【了】