ヴィッセル神戸のMFアンドレス・イニエスタ【写真:Getty Images】
楽天株式会社は18日、J1のヴィッセル神戸とリーガ・エスパニョーラのバルセロナ、イングランド・プレミアリーグのチェルシーが参戦する「Rakuten Cup Supported by スカルプD」の開催を発表した。
同日には都内で記者会見も行われ、神戸に所属する元バルセロナの3選手からビデオメッセージも寄せられた。
昨年夏に神戸へやってきたアンドレス・イニエスタは「バルサとの対戦は特別ワクワクするものですし、自分が長年所属したチームが日本に来て、僕らのスタジアムでプレーできるのは素晴らしいことだと思います。ファンの皆さんにとっても楽しめる試合になることを願っています」と述べる。
下部組織時代からバルセロナ一筋だったイニエスタにとって、バルセロナが対戦相手になるのは人生初のこと。「僕にとっては新しい体験になりますね」と語り、かつての仲間たちとの再会を心待ちにしているようだった。
「勝算はあるか?」と問われると、笑みを浮かべて「サッカーでは何が起こるかわからないので、可能性はもちろんあります」とイニエスタは言う。だが、「ただ僕たちとしては、この試合に単純な勝ち負けという基準で挑もうとは思っていません」とも。
「自分たちのベストを引き出さないとやりあえないようなチームとの対戦になるので、それを大事な成長の機会と捉えるべきです。お祭りのような1日になるので、ファンの皆さんには楽しんでほしいです。バルサを迎えて試合ができるのは、またとないチャンスなので、僕らもレベルの高いプレーをして、最高の試合にしたいと思います」
実際に7月27日の試合当日を迎えて、神戸のユニフォームを着てバルセロナの選手たちと対峙したイニエスタはどんなプレーを見せてくれるだろうか。いまだかつてない夢の一戦が、3ヶ月後に現実のものとなる。
(取材・文:舩木渉)
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