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リバプールは「最強」そのものだった。ポルト粉砕の理由とは? 大勝呼び込んだ指揮官の決断

text by 小澤祐作 photo by Getty Images

前半はポルト圧倒

 25分が経った時点で、ポルトは実に13本ものシュートをリバプールに浴びせた。対して被シュート数は0本と、攻守両面でアウェイチームを大きく上回ったのだ。ここまでの展開では、ポルトが2点差をひっくり返す可能性もかなり高かったと言えるだろう。

 それでも試合を動かしたのはリバプールだった。26分、カウンターからモハメド・サラーがペナルティーエリア内でボールをキープすると、DFに囲まれながら右足でクロス。これに反応したサディオ・マネが合わせ、ゴールネットを揺らした。

 一度はオフサイドの判定が下され、ノーゴールかと思われたがVARにより得点が認められた。リバプールにとっては劣勢のなかで奪った貴重なアウェイゴールとなったが、ポルトにとってはあまりにショックの大きい失点となってしまった。

 この時点で2戦合計スコアは3-0。ポルトは最低でも4点を奪わなければならない非常に苦しい状況に追い込まれた。

 それでもホームチームは勢いを落とさずにリバプールゴールへと迫った。エデル・ミリトン、アレックス・テレスらサイドバックの選手も積極的に高い位置を取り、立ち上がり同様サイドからの崩しを試みた。

 対してリバプールは1点を奪い落ち着いた試合運びは見せていたものの、後手に回っていた印象は否めなかった。この日1トップに入ったディボック・オリギはあまりボールを収められず、リバプールは攻撃が停滞。守備面でもファビーニョらをうまい具合に避けられ、深い位置まで侵入を許してしまった。

 前半はこのまま1-0で終了。リバプールはリードこそしているものの、被シュート数は15本で、放ったシュート数はわずか4本に抑えられるなど、内容では圧倒されていた。

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