ソン・フンミン、CL通算12得点目
1stレグを1-0で勝利したのはトッテナムだったが、準決勝に進むのはマンチェスター・シティだと多くの人が思ったのではないか。トッテナムはその試合でハリー・ケインを負傷で失うなど、万全の態勢でアウェイに乗り込むことができなくなっていた。だが、大黒柱を失っても、チームには頼れる男がいた――。
チャンピオンズリーグ(CL)準々決勝2ndレグ。シティが開始わずか4分で試合を動かす。右サイドのケヴィン・デ・ブライネがセルヒオ・アグエロとのパス交換から中に持ち込み、相手を引きつけておいてPA大外のラヒーム・スターリングへパス。スターリングは右足で巻くシュートを放ち、ゴール右隅へ決めた。
堅守が売りのトッテナムはあっという間に先制を許したが、合計スコアはまだタイ。焦ることはなかった。すると7分には打ち返す。相手CBの間で動きながら、虎視眈々と狙ったソン・フンミンがこぼれ球に反応。右足で流し込み同点とした。
さらに3分後、シティのCBエメリック・ラポルトのトラップが大きくなったところをルーカス・モウラが奪って持ち込む。クリスティアン・エリクセンを経由すると再びソン・フンミンが輝く。右足を振り抜きネットを揺らした。ソン・フンミンはCL通算12得点目とし、アジア人最多得点となった。
打ち合いの様相を呈したプレミア勢対決。ソン・フンミンのゴールの1分後にシティが同点に追いつくと、21分にはデ・ブライネのクロスをスターリングがフィニッシュし逆転に成功。トッテナムとしてはシティを勢いに乗らせたくなかったが、それでもまだアウェイゴールで優位に立っていた。