力の差が明らかとなった試合
チャンピオンズリーグ(CL)・準々決勝2ndレグ、ユベントス対アヤックスの一戦は1-2でアウェイチームが勝利したという。クリスティアーノ・ロナウドを擁するなど、今季のCL優勝候補筆頭だったイタリア王者がこんなにも早く姿を消すとは正直思っていなかった。アヤックスも実力は十分だが、これは大金星だと言えるだろう。
一方、準々決勝2ndレグのもう一試合、バルセロナ対マンチェスター・ユナイテッドの一戦は力の差が浮き彫りとなったゲームだった。結果は3-0(2戦合計4-0)。ホームの大声援を力に変えたバルセロナに対し、ユナイテッドは何もできていなかった印象だ。
アウェイチームは立ち上がりこそ攻勢に出た。試合開始わずか30秒にはポール・ポグバのスルーパスに抜け出したマーカス・ラッシュフォードがクロスバー直撃のシュートを放つなど、いきなりバルセロナゴールを脅かした。
その後もユナイテッドは、選手間の距離をコンパクトに保ちワンタッチで素早くパスを回し、時折鋭い縦パスを織り交ぜリズムを変える。バルセロナの守備が整っていない隙を狙った非常に良い攻撃の形ができていた。
それでも先制に成功したのはホームチームだ。すべての状況を打開したのは、やはりリオネル・メッシだった。
16分、相手陣内深い位置でボールを奪ったメッシが右サイドからカットイン。寄せに来たフレッジの股にボールを通しあっさりプレスを回避すると、そのまま左足でゴール左隅に流し込んだ。
これで試合の流れは一気にバルセロナへと傾いた。先制からわずか4分後、再びメッシがゴールを決め、あっという間にリードを2点に広げたのだ。