ニューヨーク・レッドブルズのアレハンドロ・ロメロ・ガマーラ【写真:Getty Images】
選手が至近距離から観客席に向けて強烈なボールを蹴り込み、顔面に受けたファンが出血する騒ぎの末、選手が退場処分になるという前代未聞のアクシデントがMLS(メジャーリーグサッカー)で起きた。リーグ公式サイトや米『ESPN』などが伝えている。
問題が発生したのは現地時間14日に行われたスポーティング・カンザスシティー対ニューヨーク・レッドブルズの試合。2-2の同点で迎えた後半アディショナルタイムのことだった。
レッドブルズのパラグアイ人MFアレハンドロ・ロメロ・ガマーラ、愛称“カク”は追いつかれた試合展開に苛立ちを募らせていた様子。タッチラインを割ったボールが目の前に転がってくると、観客席に向けて強烈なキックを放った。
タッチライン際には広告看板を挟んですぐに観客席の最前列が位置しており、ボールはファンの一人を直撃。顔面から出血したファンはメディカルスタッフの治療を受けたとのことだ。スタジアムが騒然とする中、主審はカクに一発レッドカードを提示した。
試合後には、カクは自身の公式ツイッターアカウントで謝罪。「今夜の試合中の自分の行動について謝罪したい。競技者として自分自身に苛立っており、受け入れられない形でフラストレーションを吐き出してしまった」とコメントしている。
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