後半立て続けの2点で勝負あり
それでも前半にあまり大きな動きはなかった。リバプールは支配率62%、シュート数4本としながらも枠内シュートはわずか1本とあまり得点の匂いを感じさせず。一方チェルシーは支配率38%、シュート数3本、枠内シュート数1本とこちらもあまりチャンスは作れなかった印象だ。
スコアレスで迎えた後半。開始からテンション高く入ったのはリバプールだった。47分にはサラーの落としを貰ったトレント・アレクサンダー=アーノルドがさっそくシュートを放つなど、ホームチームの勢いは前半からより加速したような印象を受けた。
そしてそのペースを崩さぬまま、リバプールは待望の先制ゴールをマークすることになる。51分、右サイドのサラーがロベルト・フィルミーノとのワンツーでPA内に侵入すると、同エリア内で待っていたジョーダン・ヘンダーソンへパス。背番号14はクロスを上げると、これをファーサイドで待っていたマネが頭で押し込んだ。
欲しかった先制点が入ったリバプールだったが、まだ油断は禁物だった。1点差であり、チェルシーにも「まだまだ」という思いがあったはず。しかし、先制ゴールからわずか2分後の53分。チェルシーの息の根を止めたのは、サラーだった。
フィルジル・ファン・ダイクからのロングボールを右サイドで収めた背番号11は迷うことなくカットインを仕掛ける。そしてマークに付いていたエメルソン・パルミエリを振り切ると、遠目から左足を振り抜いた。これがゴール左隅に突き刺さり、あっという間にリードを2点に広げた。
スーパーゴールが生まれ、スタジアムのボルテージは最高潮。チェルシーにとっては痛すぎる追加点の献上だった。
その後、リバプールはアザールに何度か決定的なチャンスを作られたが、ポスト、そしてGKアリソンの好セーブに救われ何とか失点を逃れた。そのまま試合は2-0で終了。リバプールは最大の「山場」を完勝で終えることに成功したのだ。