イギリス領ヴァージン諸島【写真:Getty Images】
49歳のGKがナショナルチームへの初招集を受け、公式戦でのベンチ入りを果たした。世界でも異例のケースとなった選手について英メディア『BBC』が紹介している。
紹介されているのは英国イプスウィッチ出身のマーティン・スミスという選手。49歳でイギリス領ヴァージン諸島代表への初招集を受け、先月行われたCONCACAFネーションズリーグ予選の2試合にベンチ入りした。
英領ヴァージン諸島はカリブ海に位置する英国の海外領土で、サッカー協会はCONCACAF(北中米カリブ海サッカー連盟)に加盟。独立国ではないが代表チームを結成し、2002年大会以降のワールドカップ予選にも出場している。
スミスは英国のアマチュアレベルでプレーしたあと、世界各地で旅行手配などの仕事をしてきた。数年前よりヴァージン諸島のリゾートアイランドで配管管理の仕事をし、あるチャリティーマッチでプレーしていたところ、代表監督の目に留まったという。
当初招集されていたGKの一人が負傷したことで、代表監督はスミスに連絡。「15年か20年」ほど本格的にはプレーしていなかったというスミスだが、控えGKとコーチ役を兼ねてほしいという要請に応じたとのことだ。
2試合にベンチ入りしたスミスだが、出場はせず。もし出場したとすれば、リベリアのジョージ・ウェア大統領に次ぐ世界2番目に高い年齢での代表戦出場になるところだった。かつてバロンドールも受賞した名選手だったウェア大統領は、昨年9月に51歳345日でリベリアとナイジェリアの試合に出場した。
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