マルセイユの酒井宏樹【写真:Getty Images】
フランス1部のマルセイユは、同クラブに所属する日本代表DF酒井宏樹の誕生日をツイッターの公式アカウントで祝ったが、その投稿が“炎上騒ぎ”に発展して即座の差し替えを余儀なくされた。
2016年からマルセイユに所属する酒井は、4月12日に29歳の誕生日を迎えた。マルセイユでは誕生日を祝うため、同日にツイッターの公式アカウントで画像とメッセージを投稿。「今日29歳の誕生日を迎えた酒井宏樹におめでとう」と祝福した。
だが、メッセージに添えられた画像が問題視された。酒井の写真の背景に、日本サッカー協会のロゴマークに含まれるヤタガラスと日本国旗を組み合わせた画像だが、ヤタガラスの足の先にある日の丸から赤い光が伸びて「旭日旗」を思わせるデザインとなっていた。
この投稿に対してツイッター上では疑問や批判、揶揄などを込めたメッセージが殺到。「第二次大戦で使われた旗」「マルセイユが中国と韓国に宣戦布告」などのコメントを受け、マルセイユは投稿を削除した上で、背景を白地に差し替えたものを改めて投稿した。
フランス各メディアもこの騒動について報道。『レキップ』紙は「マルセイユが酒井宏樹の誕生日に旗を間違う」と伝えた。『パリジャン』紙はクラブによる説明として、「メッセージを作成したのは若い研修生。最初に見つけた旗を使ってしまった。彼に悪意はなかったが誰よりも反省している」とコメントを伝えている。
マルセイユの投稿が怒りを引き起こすと想定されたアジア諸国では、さほどこの一件が騒ぎとなることはなかったようだ。韓国などの多くのメディアはフランスでの報道を引用して伝えるにとどめている。
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