新たな分野に展開し、PSGの名を世界に発信
パリコレでは、パリ・サンジェルマン(PSG)のシャツをアレンジしたドレスを着たモデルたちがキャットウォークを歩き、アメリカの人気歌手ジャスティン・ティンバーレイクは、PSGロゴの入ったジャケットを着てステージ立つ。
パルク・デ・プランスには、歌姫リアーナやビヨンセ、スーパーモデルら、世界のセレブが集まる。PSGは今、世界でもっとも「クール!」なクラブだ。
ローリングストーンズのフランスツアーの時もコラボレーションが実現して、あの、舌をべろりんと出したトレードマークにPSGのロゴがジョイントした。
そして昨年はなんと、世界のマイケル・ジョーダンもPSGとタッグを組んだ。このPSG×エアジョーダンは全世界的に大ヒットし、第2弾も展開されている。
次から次へと新たな分野に展開し、その名を世界に発信しているPSG。これは、彼らの一大戦略だ。
2011年にカタールの資本がこのフランスの首都クラブを手に入れたとき、会長のナセール・アル・ケライフィは、2つの運営方針を明らかにした。
1.世界トップクラスのスポーツクラブになること
2.全世界に『パリ・サンジェルマン』というブランドを浸透させること
1のほうは、“世界トップクラス”の指針となるであろうチャンピオンズリーグ(CL)優勝にはまだ手が届いていないが、2の方はすこぶる順調で、昨年9月、東京にブティックもオープンするなど、世界の各地域に拠点も広げている。