試合開始早々に1点を失ったが…
チャンピオンズリーグ(CL)・準々決勝屈指の好カードであるマンチェスター・ユナイテッド対バルセロナの一戦は、お互いの狙いがハッキリと浮き出るなど、かなり激しいゲーム展開になった。
ホームで勝利を挙げたいユナイテッドは3-5-2のフォーメーションを採用。守備時にはWBのアシュリー・ヤング、ディオゴ・ダロが下がり5バックを敷き、スコット・マクトミネイ、フレッジらはボランチとCBの間のスペースを果敢に狙ってくるリオネル・メッシを徹底的にマークする役割を求められていた。オーレ・グンナー・スールシャール監督は、バルセロナに対しまずは守備面で優位に立とうと考えていたのだ。
しかし試合を動かしたのはアウェイチームだった。12分、ピッチ中央でボールを受けたセルヒオ・ブスケッツが相手の背後を取ろうと動き出したメッシを見逃さず、浮き球のパスを出す。ボールを受けた背番号10は左足でファーサイドにクロスを送ると、これをフリーで待っていたルイス・スアレスが頭で合わせる。ボールはルーク・ショーに当たったが、ダビド・デ・ヘアの横を通り過ぎゴールに吸い込まれた。
早い時間に1点を奪われたことで、ユナイテッドのゲームプランはいきなり崩れてしまった。それでも戦う姿勢を見せたのはピッチに立つ11人の戦士たち。バルセロナを恐れず、果敢に前へ出た。
守備でも素早いプレスでバルセロナの攻撃を高い位置でストップ。そこからの組み立てにはやや苦しんでいたが、アウェイチームに自由を与えさせない試合運びはできていた。