ホームでの第8節、その姿はピッチにあるか
横浜FCはリーグ戦の翌日に練習試合を組む。前日に出場機会を得られなかった選手、わずかの出番に終わった選手、あるいはベンチ外になった選手の動きを注視しているなかで、タヴァレス監督もカズに対するアプローチを変えようと判断したのかもしれない。
「もちろん『次に先発させるかどうかはわからない』とも言われたけど、監督からそう言われたこともあって、僕もその(先発の)ための調整をしてきた。特別なことになってしまうかもしれないけど、みんなと一緒に練習しながら、これからもたとえばアウェーのゲームは飛ばして、しっかりとプログラミングされた練習をしながら次に合わせていく。そうしていけば、今日以上の時間に出られると思う」
岐阜戦後にカズ自身がこう語ったように、アウェーでの連戦となったツエーゲン金沢との第6節、そして愛媛との第7節で「11番」は再びベンチ外となった。おそらくは横浜市内の練習場、LEOCトレーニングセンターで体に負荷をかけたトレーニングを消化しながら、ホームにアビスパ福岡を迎える7日の第8節へ向けて、入念にコンディションを作り上げているはずだ。
身長190cm体重88kgの巨体に、フットサルのノルウェー代表に選ばれた足元の技術を搭載する33歳のイバは、2016シーズンの加入から61ゴールをマーク。絶対的な存在として君臨する一方で、相手チームの激しい接触プレーの標的にもなってきた。
今季はまだコンディションが整わないのか。全試合に出場しているものの、そのうち3度で先発を外れている。岐阜戦や愛媛戦のように、切り札として途中投入される展開も十分に考えられる。その際に先発を託せる存在となる、カズのプレーヤーとしての現在地はどうなのだろうか。
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