モイーズ・キーン【写真:Getty Images】
現地時間の2日にイタリア・セリエA第30節の試合が行われ、ユベントスが2-0でカリアリに勝利を収めた。この試合で19歳のFWモイーズ・キーンはカリアリサポーターから人種差別行為を受けた。スペイン『アス』などが現地時間の3日に報じた。
ユベントスは22分に、コーナーキックからDFレオナルド・ボヌッチがヘディングシュートを叩き込み先制に成功。85分には、MFロドリゴ・ベンタンクールがゴール前に通したボールをキーンが合わせて追加点を奪った。
この直後に、キーンは両手を広げてゴール裏のカリアリサポーターの方を向くゴールパフォーマンスをした。だが、これが挑発行為と思われたのか、カリアリサポーターから差別的なチャントがあったという。さらに、猿の泣き真似のような声も聞こえたという。
これに関して指揮官マッシミリアーノ・アッレーグリはユベントスの公式サイトで「彼はあのようなパフォーマンスをするべきではなかった。彼は若いし、学ばなくてはいけない。だが、サポーターからのあのような行為も適切ではない」と話した。
さらに、英メディア『スカイスポーツ』によると、ボヌッチが試合後のインタビューで「セレブレーションはチームメイトとするものだ。彼は違ったパフォーマンスをするべきだったね。両方とも悪い。モイーズはあのような行為をするべきではないし、サポーターもあのような返答をするべきではなかった」と責任は両方にあるという。
昨年1月にもカリアリサポーターがMFブレーズ・マテュイディに対して、差別行為があったことが確認され、カリアリ側が謝罪している。サッカー界ではまだ、差別行為についての改善がされていない。
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