ビデオ・アシスタント・レフェリー【写真:Getty Images】
映像確認を通して審判のジャッジを助けるVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)は、世界各国で続々と導入が進められている。だが最新のテクノロジーを利用したシステムの運用の一部に、きわめて原始的な方法が用いられた例が話題となっている。
注目を集めているのは30日に行われた中国2部リーグ第3節の上海申キンと黒竜江火山鳴泉による試合。この試合でゴールが決まったかに見えたが、オフサイドがあったとして無効と判定された場面があった。
モニター室の審判員たちはこの判定について映像での確認が必要と判断。中国のテレビには、映像確認を行うモニター室の様子も映し出された。選手がオフサイドラインを越えていたかどうかは非常に微妙だったため、審判員はモニターに白い紙を当て、その一辺の直線を用いてラインを判断するという手法をとった。
その様子はSNSで拡散され、各国メディアでも取り上げられている。スペイン『カデナ・セール』は「メイド・イン・チャイナのVAR」、イタリア『ジャンルカ・ディ・マルツィオ.com』は「あまり技術的ではない奇妙な方法」と伝えた。
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