ハノーファーの浅野拓磨【写真:Getty Images】
アーセナルからドイツのハノーファーにレンタルされているFW浅野拓磨は、ハノーファーであと2試合に出場すれば“買い取り義務条項”が発効することになるようだ。ドイツ『Sportbuzzer』が伝えている。
浅野は2016年にサンフレッチェ広島からアーセナルへ完全移籍。だが英国の労働許可が取得できなかったこともあり、昨季まで2年間はドイツのシュトゥットガルトへレンタルされていた。今季は1年間のレンタルでハノーファーに加入している。
現地メディアによれば、浅野の契約にはハノーファーで一定の条件を満たした場合に自動的に完全移籍が実行される条項が盛り込まれているとのこと。得点やアシスト、プレー時間なども含めて条件は複雑だが、あと2試合に出場すれば条件を満たすとされている。
完全移籍の場合に支払われる移籍金は300万ユーロ(約3億8000万円)に設定されているという。ハノーファーのマルティン・キント会長も「原則的にはそうだ」と認めていると伝えられている。
だが、今季リーグ戦で12試合に出場してまだ得点のない浅野の完全移籍をハノーファーが望んでいるかどうかは疑問視されている。『Sportbuzzer』はハノーファーが「期待外れの日本人選手を買い取るのかという疑問に直面」と記述。同記事を引用する英『MSN』も、今季の浅野が「ハノーファーでインパクトを残すのに苦戦」しているとして、あと2試合に出場すれば「買い取りを強いられる」とハノーファーにとってネガティブなニュアンスで伝えている。
ハノーファーのホルスト・ヘルトSD(スポーツディレクター)は先日、浅野を完全移籍で獲得することに意欲的な発言をしたことが伝えられていた。残り8試合となった今季のブンデスリーガで浅野が起用されるようであれば、それがクラブの意志を示すことになるかもしれない。
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