収穫の少なかったボリビア戦で
この1週間に日本代表が戦ったコロンビア戦とボリビア戦の2つの国際親善試合は、非常にいつものキリンチャレンジカップらしかった。興奮できるような場面は稀で、先発メンバーに挑戦できると思えるような控え選手は現れず、森保一監督がチーム作りの中心に据えるべき存在だと改めて証明されたのは中島翔哉だった。
だが火曜日(26日)にノエビアスタジアム神戸で行われたボリビア戦では、森保監督が先発に起用した両サイドバックが興味深いものを提供してくれた。安西幸輝と西大伍は今までとは大きく異なる何かをチームに加えてくれそうだ。
23歳の安西は将来に向けた新戦力の範疇に含まれる。攻撃的な意識を持った選手であり、ガラタサライの長友佑都が今後年齢を感じさせるようになってきたとすれば、その後継者候補となり得るだろう。一方の西は約8年ぶりの代表復帰となったが、せいぜい8週間のブランクしかないように感じさせた。
「本当に刺激的な10日間でした。自分が何をすべきかはハッキリしていました」と安西はA代表での初体験について語った。
「後半には何度かチャンスも作れましたが最後のところで精度を欠いて、チームに残れるならもっとやるべきだということは十分に分かっています」
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