チームとしての意図が希薄
コロンビア戦に続いてチームとして評価するのが難しい試合だった。
森保一監督は就任以来、一貫して4-2-3-1のフォーメーションを続けている。守備のやり方も4-4-2でのハイプレスと、4-2-3-1にしてのリトリートで変わらない。攻撃のアプローチは起用した選手によって変化はあるものの、ボールを握れたときはしっかりつないで相手を消耗させるなど一貫性はある。
日本代表としてのプレーのやり方を一定にしているので、新しい選手が入っても理解しやすい。そのために多くの選手を試し、選手層を厚くできる。これは代表チームの作り方としてノーマルだ。ワールドカップまでの4年間には新しい選手が台頭し、中心だった選手のピークが過ぎてしまうこともある。負傷や移籍なども影響する。30人程度のメンバーに絞り込むのはワールドカップ1年前で十分。それまでは多くの選手のテストに充てる。
ボリビア戦もコロンビア戦から先発メンバーをがらりと入れ替えた。ただ、そうしたチーム作りの事情と関係なく内容を評価するなら、意図の希薄な、エクササイズのようなプレーになってしまった感がある。
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