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ボリビア代表DF、日本戦は「将来に向けて非常に重要な試合」。南米制覇への試金石に

text by 編集部 photo by Wataru Funaki

アドリアン・フシーノ
ボリビア代表のDFアドリアン・フシーノ。日本戦もセンターバックで先発濃厚【写真:舩木渉】

 日本代表は26日、キリンチャレンジカップでボリビア代表と対戦する。

 22日に韓国代表と対戦して0-1で敗れているボリビア代表だが、エドゥアルド・ビジェガス監督は「AクラスとFIFAで定義される強豪チームとの対戦を通じて成長していくことを目指している」と就任して3試合目となる日本戦に向けて意欲十分のようだ。

 冒頭15分のみ公開の予定だった日本戦前日の25日の練習は、急きょ全て公開に。ボリビアから取材に訪れたメディアも多く見守っていた。

 練習を終えて取材に応じたDFアドリアン・フシーノは「優れた選手を多く揃えている韓国相手にいい試合ができた。相手は非常に上手くて速かった。僕たちはコパ・アメリカに向けて準備していて、日本戦は将来に向けて非常に重要な試合になる」と、日本戦への意気込みを語っている。

 アメリカ生まれで大学までアメリカで過ごしていたという26歳のフシーノは、ビジェガス監督が新生ボリビア代表において守備陣の中心として名前を挙げた選手。韓国戦でもメキシコ1部プエブラに在籍する若い21歳のルイス・アキンとともにセンターバックとしてゴール前に立ちはだかった。

「韓国戦は非常にタフな試合だった。彼らは技術に優れ、スピードもかなりあって、なんとかゴールを守ろうと頑張った」とフシーノ。新監督の初戦だったニカラグア戦は2-2のドローで、未勝利は続くが「日本戦はさらに違った試合になると思う。そこに向けて僕たちは集中している」と日本戦で白星を掴むべく燃えているようだ。

 日本代表印象については「クオリティの高い選手を揃え、スピードも非常に速い。見ての通り、ほとんどの選手がトップレベルでプレーしている素晴らしいチーム。難しい試合になるだろう」と語り、「インテルでプレーしていたナガトモ(長友佑都=今回は招集外)、そしてカガワ(香川真司)のような、他にも素晴らしい選手がいることも知っている」とも述べていた。

「コパ・アメリカで、僕たちはもちろん決勝進出を目指している。そして優勝したい。誰もがそのために努力している。これからもそれを続けなければいけないし、良いコンディションを保って、6月に向けて準備していきたい」

 夏の南米王者をかけ戦いに向けて高い目標を設定し、それを達成するための準備段階で迎える重要な試合が日本戦ということになる。ボリビア代表スタッフによれば「コパ・アメリカ前にも強化試合の相手を探しているが、まだ見つかっていない。今のところ大会前に試合をする予定とはいえ、これが最後になってしまうかも」とのこと。そういう意味でも今回は彼らにとっても貴重な実戦の機会となり、高いモチベーションで挑んできそうだ。

(取材・文:舩木渉)

【了】

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