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日本代表 6年前

日本代表の対戦相手、ボリビアとはどんなチーム? 南米で鍛えられた、VS強国との戦い方

text by 河治良幸 photo by Wataru Funaki

「大きな意味を持つ試合」

 屈強な2トップを起点としたカウンターのリスクもあるが、コロンビアのような迫力はここまで2試合では観られていない。おそらくハーフコートマッチに近い状況になる中で、日本代表がしっかりと組み立て、連動で崩すことができれば決定的なチャンスは作れるはず。結局そこで決められるかどうかが勝負に直結する試合になるだろう。宇佐美は語る。

「2列目の選手とかサイドバックとか、ボールを保持する時間が増えてくると思うので、そういう人たちとうまく絡みながらいろんな攻撃パターンを自分のところから出せると思います。しっかりフィニッシュに関わりながら、コロンビア戦がゼロに終わったので、しっかり得点というところを攻撃的な選手として生み出したい」

 宇佐美に崩しのポイントを聞くと、同じ2列目で先発が予想される香川真司や乾貴士とのコンビネーションを生かしながらバリエーションを出していくことが得点につながると回答した。

「(攻撃は)そんなに制限されるわけじゃない。サイドにいろとか、背後を狙うとか放りすぎるなとかの制限はそんなにないので、ボールに多く関わることができればと思います。

ボールに多く触れることができれば、いいアイデアとかいい攻撃の連係が生み出せるので、センターバックの間で受けるのもそうですし、サイドに張り出して受けるのもそうですし、たくさんいろんな幅とかバリエーションを作っていければ」

 その宇佐美はボリビア戦を「大きな意味を持つ試合」と表現する。AFCアジアカップ2019でカタールに敗れ、さらに親善試合とはいえホームでコロンビアに無得点で敗れた。

 今回スタメンで出る選手たちにとってはチャンスであり、逆に結果いかんでは今後の招集に大きく関わってくる試合だ。そのことは乾も認めているが、気負いすぎずに彼らの持ち味を発揮して行くことが結果につながるだろう。

 油断は大敵だが、できれば早い時間帯に先制点を奪い、いいゴールを重ねることで、日本代表にいい流れを呼び込み、若手、中堅にベテランを加えた競争をさらに活性化させる。そういう展開に期待するべき試合だ。

(取材・文:河治良幸)

【了】

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