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英代表スターリング、ゴールを13歳で病死の少年選手に捧ぐ…UEFAからは処分も

text by 編集部 photo by Getty Images

ラヒーム・スターリング
イングランド代表のラヒーム・スターリング【写真:Getty Images】

 イングランド代表のFWラヒーム・スターリングは、EURO2020予選のチェコ戦で記録したゴールを、13歳の若さで病死したユース選手に捧げた。だが、欧州サッカー連盟(UEFA)からは処分の対象となる可能性もあるとみられている。

 イングランドは現地時間22日に行われたEURO2020予選の初戦でチェコと対戦し、5-0の大勝で最高のスタートを切った。勝利の立役者となったのは3ゴールを叩き出したのに加え、PKも獲得して4点に絡んだスターリングだった。

 62分に自身2点目のゴールを記録したスターリングはユニフォームをまくり上げ、その下に着込んでいたTシャツを見せた。そこには、スターリングがある少年と撮影した写真がプリントされ、「君の魂が安らかに眠りますように」とメッセージが添えられていた。

 この少年は今月17日に白血病のため13歳で死去したダマリー・ドーキンスくん。クリスタル・パレスの下部組織に所属していた同少年は9歳の時に急性リンパ性白血病と診断され、闘病生活を送っていた。スターリングは治療のため幹細胞移植のドナーを探すキャンペーンに携わっていた。

 治療の甲斐なく若い命を落とした少年にゴールを捧げたスターリングだが、UEFAからは何らかの処分を下される可能性もあるかもしれない。選手が試合中にメッセージを発信する行為はいかなる場合でも禁じられており、処分対象となる可能性があるとの見方を『AP通信』は伝えている。

【了】

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