香川真司超えの布石を
香川はベシクタシュ移籍後2カ月間で2試合しか先発出場してないものの、やはり国際Aマッチ95試合出場31ゴールという傑出した数字を誇る選手。13試合出場3ゴールと代表キャリアをスタートさせたばかりの南野にしてみれば、眩しく映るだろう。
その先輩を上回らない限り、森保ジャパンでピッチに立ち続けるのは難しい。今回のコロンビア戦は香川との真のサバイバルがスタートする重要な一戦になると言っていい。
果たしてその南野のポジションが1トップなのか、トップ下なのか。それは試合が始まってみなければ分からない。大迫の代役候補として招集された鎌田大地と鈴木武蔵を使うか否かによっても、彼の立ち位置は変わってくるだろう。こうした流動的な状況にあっても、南野が目指すべきなのは、チームを勝たせるゴールかアシストという結果に他ならない。
「コロンビアは個の部分では強烈な選手が沢山いて、たぶん格上ですけど、自信を持ってプレーしていかないといけない。どんな格上の相手でもスキっていうのは絶対にある。90分間の中で自分は相手のスキを作るようなプレーを意識していけばいい」とザルツブルクでのUEFAヨーロッパリーグなどでの経験値を駆使して、ダビンソン・サンチェスやジェリー・ミナといった百戦錬磨のDF陣と真っ向から駆け引きしていくつもりだ。
森保ジャパンの背番号9にはその成果をコロンビア戦で示し、香川超えの布石を打ってほしいものだ。
(取材・文:元川悦子)
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