香川真司とは競争? 共存?
準優勝に終わったAFCアジアカップ2019を経て、新たなスタートを切った森保一監督率いる日本代表。6月のコパ・アメリカ、今秋からスタートする2022年カタールワールドカップアジア予選に向け、チーム力と選手層を一段と引き上げる必要があるのは確かだ。
指揮官も22日のコロンビア戦前日会見で「基本的に明日のメンバーはアジアカップで主力として戦った選手と、新たに加わった選手を交えながら、メンバー編成をして戦っていきたい」と発言。大胆なアプローチで選手層の底上げを図っていくつもりだ。
まず守備陣には、2018年ロシアワールドカップ組の昌子源が入るだろう。キャプテン・吉田麻也が招集見送りとなっている今回は彼の高度な経験値が必要不可欠だ。アジアカップで飛躍を遂げた冨安健洋とのコンビの動向は日本代表の今後を左右する可能性もあるだけに注目だ。
ボランチもワールドカップ過去2回出場の山口蛍がピッチに戻って、柴崎岳とともに中盤をコントロールすることになる見通しだ。本人は国際マッチ出場45試合という実績をいったん忘れ、「これが最後のチャンス」という危機感を持って挑むつもりだという。
気になるのは攻撃陣。森保監督の発言通りであれば、アジアカップで軸を担った南野拓実と堂安律は確実にピッチに立つだろう。残り2枚は不透明だが、満を持して呼んだ香川真司を使いたいという思いは森保監督の中でも強いはず。となれば、南野を1トップ、香川をトップ下に配置して、右に堂安、左に中島翔哉か乾貴士という陣容にするのがベターかもしれない。
南野も「もし1トップで入ったとしてもできるというか、このチームでプレーするイメージはある。まだやったことがないので何とも言えないですけど、サコ(大迫勇也)君みたいに起点になって、ゴール前でも存在感を出しいけるようなプレーが必要になる」と心の用意はしている様子だった。