コロンビアの戦い方は?
そのハメスは19日の練習を時差ぼけの影響で回避したことが伝えられているものの、20日はスパイクを履いてピッチに出てきていたため、他の選手たちと同様のメニューをこなしたと見られる。「日本戦の出場は問題ない」と先述の3者は口を揃えた。
コロンビア代表はロシアワールドカップの後、昨年9月から10月にかけてアルトゥーロ・レイェス暫定監督に率いられて4試合を戦い、3勝1分。引き分けたのはアルゼンチンだけで、ベネズエラ、アメリカ、コスタリカからはいずれも複数得点を奪って勝利している。
特に10月のアメリカ戦とコスタリカ戦は4-4-2を基本フォーメーションに、ボール保持時はハメスがサイドから中央に入って自由に動き回り、両サイドバックの積極的な攻撃参加も活用しながらゴールを重ねた。ケイロス監督がこの戦術にどう変化を加え、どのような独自色を打ち出していくかにも注目だ。
ロシアワールドカップを終えて半年が経ち、ケイロス新監督はハメスやファルカオら一部を残しながら、カルロス・バッカやクリスティアン・サパタ、ファリド・ディアス、アベル・アギラールら30代のタレントを招集せず、国内組も含めた比較的若い選手にチャンスを与える方向へ舵を切った。
「タフなゲームになる。両者は互角だろう。でも、コロンビアが有利だ。ワールドカップはもう関係ない。コロンビアには優れた選手が揃っていて、彼らは日本を上回っている。コレクティブな試合になるだろうから、局面の個の力はあまり関係ないかもしれないが、チームとして戦ったらコロンビアが上だと思う。だからコロンビアが勝つと予想するよ」(アングーロ氏)
コロンビアメディアの面々は、母国代表の新たな船出を迎えるにあたり、日本代表との再戦に大きな期待を寄せている。6月に控えるコパ・アメリカに向けた準備における貴重な実戦の場として。そして自分たちの実力と現在地を測る機会として。決して単なる“リベンジ”ではないが、貪欲に勝利を目指す、本気のぶつかり合いになりそうだ。
(取材・文:舩木渉)
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