ケイロス新監督を迎えての初陣
ところが「リベンジ」を口にしたのは彼だけで、他の記者たちはあくまで親善試合に過ぎず、カルロス・ケイロス新監督の采配を見極めるための1試合でしかないと見ている。『FOXスポーツ・コロンビア』でレポーターを務めるダニエル・アングーロ氏は「コロンビアにとって非常に重要な試合」と述べながら、それがあくまで「新監督とともに臨む初めての試合だから」とロシアワールドカップからは切り離された一戦であることを強調した。そして次のように続ける。
「選手にとっても監督にとっても、お互いを知るために、そしてどんなサッカーをするか表現するために大事な機会になる。だが、それ以上のことはない。日本がコロンビアに勝った、あのワールドカップのような公式戦ではない。まずはコパ・アメリカに向けて戦うこと、この重要な試合はそうあるべきだと思っている」
コロンビア国民の関心も、7年間続いた名将ホセ・ペケルマン監督の時代が終わり、ケイロス監督と歩む次の4年間に向けての1歩目がどんなものになるかが日本戦で見極めるべき最優先事項だと考えているようだ。アングーロ氏は力説する。
「これはあくまで親善試合にすぎない。日本はワールドカップ出場に値するレベルのチームで、彼らもコパ・アメリカのために準備しているので、いい試合をしたいはずだ。だからこそコロンビアと日本は互角の戦いをすると思っている。コロンビアの人々も新監督の下で選手たちがどんなプレーをするか気にしているし、それこそが我々にとって重要なんだ。7年間続いていたホセ・ペケルマンの時代が終わり、今は大きな悲しみを感じている。それを払拭するためにも、ケイロス監督がどんなサッカーをするか見守るつもりだ」
コロンビアのウェブサイト『サッケ・デ・メタ』のディレクターとして来日したミゲル・ボウティスタ氏も「ワールドカップでは負けたから、日本代表はコロンビア代表にとって重要な存在」と認めつつ、「ワールドカップの試合はグループリーグでのものだったよね。準々決勝や準決勝ではない。だから僕はリベンジだとは思わない。あの試合以外は良かった。今回の日本戦も互角の戦いになると思っている」と、ロシアでの敗戦が22日の日本戦を“リベンジ”と位置づけるには不十分という見解を示した。