香川真司がロシアワールドカップ以来となる日本代表に合流【写真:舩木渉】
日本代表は18日、横浜市内に集合して合宿初日の練習を行った。
グラウンドにはまだ帰国していない欧州組の一部とMF守田英正を除いた17人が姿を見せ、1時間弱と短時間で体を動かし、軽めの調整で練習を終えた。チーム関係者によれば、守田は右太もも裏に違和感を訴えたため大事を取って練習への参加を見送ったという。
はじめは15分以上かけて軽いジョギングやストレッチで体をほぐした。昨年のロシアワールドカップ以来の招集となったMF香川真司も集団の先頭を走りながら周りの選手たちと積極的にコミュニケーションを図り、リラックスした様子だった。
その後は入念なストレッチののちに4人組か5人組を作ってのリフティングゲームを行い、再び軽くジョギングとストレッチをして練習終了。国内組も海外組も週末に試合を終えたばかりのため、リカバリーを意識した軽めのメニューだった。
香川の表情は非常に明るかった。終始笑顔を絶やさず、旧知の仲間たちと談笑。リフティングゲーム中も周りの選手たちと盛り上がりながら、楽しそうにボールを蹴っていた。
初招集のDF畠中槙之輔やDF安西幸輝は、ともに東京ヴェルディユース出身ということもあり、最初は先輩のMF中島翔哉やMF小林祐希といった選手と一緒にいる時間が長かったものの、徐々に慣れた様子で他の選手たちともコミュニケーションを図っていた。安西は年上の選手たちにも臆さず絡んでいき、畠中もDF佐々木翔ら森保ジャパンをよく知る選手たちと会話する姿が見られた。
同じく初めてA代表のジャージをまとったFW鈴木武蔵も、リオデジャネイロ五輪世代の中島やDF室屋成らと併走するだけでなく、リフティングゲームでは国内組中心に様々な選手とコミュニケーションを交わしていた。
当初は先に述べたヴェルディユース組や、香川とMF乾貴士、GK東口順昭とDF三浦弦太、MF宇佐美貴史の新旧ガンバ大阪組、リオデジャネイロ五輪世代など、勝手知った仲の選手同士で固まる傾向があったものの、コーチの指示でグループを入れ替えながらリフティングゲームをこなしていくうちに初めまして同士でも打ち解けていった様子。
全体練習後には久々の代表復帰となったDF西大伍が、ピッチの外で柔軟ストレッチをしながらスタッフの藤田俊哉氏と会話していた。他にも久々の再会で旧交を温めたり、声援を送るファンに手を振ったりする選手も。中島は練習中もメニューとメニューの合間に1人でボールと戯れていて、これまでと変わらない彼らしさが垣間見られた。
19日からは残りの海外組の選手たちも合流して、22日のコロンビア戦に向けた準備を進めていくことになる。アジアカップ組の多くが招集されていない今回の森保ジャパンが、新顔や復帰組を加えてどんな変化や成長を見せていくか注目だ。
(取材・文:舩木渉)
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