連係面を深めればゴール量産も
香川自身、リャイッチとのコンビばかりにこだわっているわけではない。
「このチームはサイドが非常にストロングなので、それは自分自身活かしながら、リャイッチは非常にテクニックもあって中央からもできる選手なので、そういう選手たちと違う変化をチームに与えて、ゴールまでしっかりと繋げて、結果を残して行ければいいんじゃないかなあと思います」
そしてこれから時間が経てば、香川とリャイッチの連係も向上し、ベシクタシュの新たな強みとなる可能性は十分にある。セルビア代表MFが日本代表MFをフィニッシャーとして使えば、香川のゴール数はさらに増えるかもしれない。
リャイッチに活かされることに、背番号23もポジティブだ。
「そういうイメージもありますし、リャイッチは人を使うのも上手なので、僕がよりゴール前に入っていける可能性は高いと思うので、まあ、これから楽しみですね」
ギョズテペ戦で花開くには、まだ十分ではなかったかもしれない。だが、「練習からやっていても」「イマジネーションの共有も非常にできる」のであれば、時間が解決してくれるだろう。
冬が完全に過ぎ去り、春が訪れる頃、シーズンの終盤に掛けて――。2人のテクニシャンのコンビネーションは、敵の脅威となっているはずだ。
(取材・文:本田千尋【トルコ】)
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