香川真司【写真:Getty Images】
ベシクタシュは16日、トルコ1部リーグ第26節でギョズテペと対戦し、1-0で勝利した。先発出場で終了間際までプレーしたMF香川真司は、代表戦に向けて気合い十分の様子だ。
香川はベシクタシュに移籍してから2度目の先発出場。この日は下位のギョズテペ相手にチーム全体が苦戦し、簡単な試合ではなかった。
「何より勝つことができて良かった」と振り返る香川は、「内容も非常に厳しい試合で、個人的にも苦しい試合だった」とコメント。90分間のプレーは、「正直体にきていた」とのことだ。ただし、「こういう試合がやれたことは非常にポジティブ」で、「ここで出た課題と、それを修正しながら、次の代表に向けて準備していきたい」と話している。
香川はロシアワールドカップ以来となる日本代表招集に燃えている。森保一監督のことは以前から知っているだけに、「そういうところはメリットというか利点がある」と感じている。
日本人監督が長期的に代表を率いることが久々であることに触れ、「長い関係性というか、期間をかけて、良いチームになっていきたい。そういうものを視野に入れながら、でも個人の競争は常にあると思うので、それにも打ち勝っていきたい」と話した。
日本人が代表チームを率いることには賛成だ。香川は「コミュニケーションの問題であったり、自分たちが育った文化が似ているぶん、サッカー観も似ているところはあると思う。それは非常に大事なんじゃないかな、と。そういうところのメリットを感じているので、それを強みにしていきたい」と述べている。
代表でのポジション争いは覚悟しており、「それはもう、歓迎というか」と香川。「それがないと僕たちはもっと上に成長できないし、そういう刺激をもっともっと与えていかないといけないので。もっともっと激しい、レベルの高い競争が生まれていかないと、僕たちも成長していかないし、ヨーロッパには到底追いつけない」と考えている。
17日が30歳の誕生日の香川。代表ではベテラン選手として、後輩に示すものもある。そのことについて香川は「もちろんいろいろな役割があると思う」としながらも、「まずは自分自身が良い準備をしてこの代表に臨まない限り、下の世代に見せられるものはないと思う。そこは非常に大事だと思っている」と、まずは自身がベストを尽くすと誓った。
(取材:本田千尋、文・構成:編集部)
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