モンチ氏【写真:Getty Images】
ローマのスポーツディレクター(SD)を退任したモンチ氏は、アーセナルのテクニカルディレクター(TD)に就任する可能性が高いとみられていたが、一転して古巣セビージャへの復帰が濃厚となったようだ。
ローマは今月8日にモンチ氏との契約を双方合意のもとで解消したことを発表。その時点では、同氏はアーセナルの新たな強化担当者として招へいされることが確実視されていた。
だがセビージャのホセ・カストロ会長は15日に、モンチ氏の復帰に向けた交渉を行っていることを明かした。「数日前から話をしている。ローマとの契約を解消した時からだ」とカストロ会長は述べ、「双方とも非常に楽観視している」と復帰に向けた見通しが明るいことを主張した。
16日には、モンチ氏も自らのインスタグラムアカウントでセビージャ復帰を事実上認めたとみられるメッセージを投稿した。「心は最高の鼓動を打っていた場所を決して忘れないものだ」と、古巣への思いを表すと捉えられる言葉を発信している。
モンチ氏はかつてセビージャで17年間にわたってディレクターを務め、選手の発掘や高値での売却などを通して経営面でもスポーツ面でもクラブに大きな成功をもたらした。慣れ親しんだ地で再び手腕を振るうことになりそうだ。
なお、セビージャは15日に監督交代も発表している。ヨーロッパリーグ敗退などの成績不振を受け、パブロ・マチン監督を解任。フットボールディレクターを務めていたホアキン・カパロス氏が代役として指揮を執る。
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