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日本代表 6年前

香川真司、鈴木武蔵、鎌田大地らをどう生かすか? ポスト大迫探しではない森保監督の意図を読む

text by 河治良幸 photo by Getty Images,Wataru Funaki

いない前提の大迫。幻影を追う必要はない

日本代表
代表初招集となった鎌田大地(左)と鈴木武蔵(右)。そしてロシアW杯以来の代表選出となった香川真司(中央)【写真:Getty Images】

 香川がトップ下に入ることでボランチとともに中盤に起点を作りやすくなるため、そこに堂安や中島が絡んで行く場合はアウトサイドから左右のサイドバックが追い越してゴール方向に仕掛けるような形も出せる。そう考えると西大伍や初選出の安西幸輝といった攻撃センスの高いサイドバックを招集した意味も出て来る。

 前線に長身の鈴木が入れば大迫とは異なるものの、ロングボールを織り交ぜる戦い方は使えるし、クロスに飛び込んで行く形も効果的になる。鎌田も香川とはまた違ったボールキープ力でタメを作れる選手で、南野や鈴木が裏を狙う分、その手前のスペースを活用しながらプレッシャーを吸収し、周囲により決定的な時間とスペースを作るという仕事は可能だ。

 そこから最も重要なのはゴールという結果に繋げることだが、”大迫頼み”というのは大迫がいる前提があるから出て来るもので、いない前提であればその中で良い方法を探って行くしかない。そのために無理に大迫の幻影を追う必要はない。

 当面の目標となる6月のコパ・アメリカでも大迫の不在は決定的となっている中で、森保監督がどういうソリューションを見出すのか。誰がアピールに成功するのか。一つの大きな注目点になる。

(取材・文:河治良幸)

【了】

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