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えっベイル? お引き取り願おう。マンUに戻ったファーガソンのDNA。スールシャールなら大丈夫【粕谷秀樹のプレミア一刀両断】

シリーズ:粕谷秀樹のプレミア一刀両断 text by 粕谷秀樹 photo by Getty Images

移籍市場に強いディレクターの招聘を

 読者の皆さんが本稿をチェックされるころ、スールシャールから《暫定》の二文字が外れ、公式に監督として登録されているかもしれない。前述した14勝2分2敗は短期的なショック療法ではなく、現場の長として認められてしかるべきデータである。

 依然として懐疑的な視線を投げかける者もいるが、ジネディーヌ・ジダンはレアル・マドリーに戻っていった。一部のOBがしつこく推薦するマウリシオ・ポチェッティーノは、トッテナムが手放すはずがない。ましてこのクラブの会長は、凄腕として知られるダニエル・リーヴィである。ユナイテッドの渉外担当は素人同然のエドワード・ウッドワードCEOだ。関わらない方がいい。

 しかし、スールシャール体制を支えるうえで、ウッドワードのポジションが非常に重要であることもまた事実である。

 ウッドワードは金融界でもその名を知られるビジネスマンで、ユナイテッドにも数多くの大口スポンサーを見つけてきた。ただ、フットボールの世界ではアマチュア。駆け引きが甘く、エージェントに足もとを見られるケースも少なくない。

 したがってウッドワードはスポンサー関連に集中し、移籍市場に強い人間をディレクターとして招聘する必要がある。OBで固めるのならエドウイン・ファンデルサール(現アヤックスCEO)だろうか。アヤックスと提携し、有能な若手が行き来できるようになれば、両クラブのレベルアップにつながる。

 あるいはアーセナルと契約間近と伝えられるモンチことラモン・ロドリゲス・ベルデホ、バイエルン・ミュンヘンがコンタクトを図ったズベン・ミズリンタートなど、移籍市場で実績のある有能な人間の動向にも注意しなくてはならない。

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