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バルサの強さは磐石ではない? その理由は…リヨン粉砕で16強“は”通過も皆無ではない隙

text by 青木務 photo by Getty Images

メッシも爆発

 その後も中盤で先手を取るバルサは31分、アルトゥールの縦パスを受けたスアレスがトラップから相手の逆を取って置き去りに。そして、ラストパスをフィリペ・コウチーニョが無人のゴールへ流し込み、リードを2点に広げた。

 最終的にバルサは5点を挙げて勝利することになるが、一時は2-1とリヨンも1点を返している。56分、カウンターからフェキルがシュートを狙うと、58分にはファーランド・メンディが左サイドから際どいクロスを上げてCKを得る。ショートコーナーで始めると、ゴール前の混戦から最後はルーカス・トゥザールが蹴り込んだ。

 しかし、バルサが“いやらしい”のはここから。リヨンが負傷による選手交代を行った直後の78分だった。相手のパスミスを奪ってメッシにボールを付ける。慌てて対応してきた相手2人を鋭い切り返しでかわし、右足で流し込んだ。メッシは得意の左足を消されたが、無力化されたのはリヨンの方だった。

 1stレグではシュートの雨を降らせながら無得点。リヨンはクリーンシートに抑えたことで自信を得たが、バルサは特に問題視していなかったのかもしれない。相手にペースを与えたように見せておいて、叩きのめす。力を抑えつつ局面でギアを上げている。いやらしい=試合巧者と言えるだろう。

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