ピッチ上に侵入した男がジャック・グリーリッシュを殴り倒す【写真:Getty Images】
イングランド・チャンピオンシップ(2部)の試合中に、観客席からピッチ上に侵入した男が選手を“殴り倒す”という信じがたい事件が発生し、14週間の投獄など厳しい処分が下されることになった。英メディア『BBC』などが伝えている。
事件が起きたのは現地時間10日に行われたバーミンガム・シティ対アストン・ビラのバーミンガムダービー。この試合の前半10分、観客席からピッチ上に降りた男が選手たちに駆け寄り、アストン・ビラのMFジャック・グリーリッシュを背後から殴り倒した。
首の横あたりを突然殴られたグリーリッシュはピッチに転倒。男は他の選手やスタッフらに取り押さえられ、ピッチ外へ連れ出された。幸いグリーリッシュに怪我などはなく、67分にはこの試合の決勝点となるゴールも記録することができた。
英メディアによればグリーリッシュに殴りかかったのはポール・ミッチェルという27歳のバーミンガムファン。弁護士によれば、なぜこのような愚行に至ったのかは「説明できない」と話しているという。
地元裁判所はミッチェルを14週間投獄する決定を下した。また、今後10年間イギリス国内でのあらゆるサッカーの試合を観戦することが禁じられ、350ポンド(約51000円)の罰金も科される。
グリーリッシュはこの一件に「ショックと恐怖を感じた。サポーターが何らかの武器を持っていればより酷いことになっていた可能性もあった」とコメント。同日にはプレミアリーグのアーセナル対マンチェスター・ユナイテッド戦でも同様の侵入事件が起こっており、スタジアムの安全対策も問題視されている。
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