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日本代表 6年前

南野拓実に直撃、クラブでどのような立ち位置なのか? 欧州取材で見たザルツブルクでの実情

text by 元川悦子 photo by Getty Images

新たなステップへ、示したい存在価値

 3月14日には22日のコロンビア戦と26日のボリビア戦に挑む代表メンバーが発表されるが、今回は同じポジションを争う香川真司(ベシクタシュ)の復帰が有力視されている。

 森保ジャパン発足時からトップ下、あるいはセカンドトップの定位置を確保してきた南野も、決して安泰とは言い切れないところがある。代表でつかみかけた主力の座を失わないためにも、ザルツブルクでいち早く「中途半端感」を払拭しなければいけない。そこは彼自身も強く自覚しているに違いない。

 直近のグラーツ戦でノーゴールに終わったことから、14日に迫っているナポリとのELラウンド16第2レグでのスタメン奪取はやや難しい情勢となった。が、敵地での3点のビハインドを跳ね返さなければならないザルツブルクは大量得点が必要になる。

 となれば、決め手を持つ南野の早い時間の投入というのは十分考えられるはずだ。この大一番で背番号18をつける男が目覚ましい働きを見せ、強烈なインパクトを残せれば、今夏のステップアップへの道も開けてくる。

 ザルツブルクで丸4年プレーした彼はそろそろ新天地へ赴くべき時期に来ているのは確か。所属クラブの格が上がれば、それに比例して代表での存在価値も高まるだろう。そういう好循環に持っていくことが肝要だ。

「パリ・サンジェルマンとマンチェスター・ユナイテッドのチャンピオンズリーグの試合もそうでしたけど、あれがサッカー。大逆転はあり得るんで、諦めずにやっていきたい。ナポリもデカいDFが体を投げ出してくるところに今回は手こずったけど、もう1回ビデオを見てしっかり改善できればチャンスはある。そこを突いていきたいですね」

 改めて目をギラつかせた南野が本領を発揮すれば、本当に何が起きるか分からない。後半戦突入後、満足いく出場機会を与えてくれないローズ監督の評価を覆すべく、ここで一気に爆発してほしいものだ。

(取材・文:元川悦子)

【了】

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