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日本代表 6年前

南野拓実に直撃、クラブでどのような立ち位置なのか? 欧州取材で見たザルツブルクでの実情

南野拓実は、森保一監督体制となった日本代表では「新世代の象徴」ともいうべき存在感を示している。しかし、所属するレッドブル・ザルツブルクではどうなのだろうか。普段、情報の少ないオーストリア・ブンデスリーガだが、日本代表を長く取材する熟練記者が現地で直撃した。(取材・文:元川悦子)

text by 元川悦子 photo by Getty Images

「重要な試合で結果を出したい」と熱望も…

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ザルツブルクの南野拓実【写真:Getty Images】

 2019年アジアカップ(UAE)で20歳の堂安律(フローニンゲン)、冨安健洋(シントトロイデン)とともに「森保ジャパン新世代の象徴」と位置付けられた南野拓実(ザルツブルク)。全7試合中6試合に先発出場し、カタールとのファイナルでは喉から手が出るほどほしかった1点をゲット。敗れはしたが、数少ない日本の希望となった。

 あれから約1ヶ月が経過し、南野はレッドブル・ザルツブルグでのシーズン後半戦に全身全霊を注いでいる。アジアカップ明けは2月14日のUEFAヨーロッパリーグ(EL)ラウンド32、クラブ・ブルージュ戦から開始。

 3月10日のオースリアリーグ1部、シュトルム・グラーツ戦まで公式戦7試合を消化しているが、彼自身が先発出場したのは、2月17日のオーストリアカップ準々決勝、ウィーナー・ノイシュタット戦(2-1で勝利)と2月24日のリーグ戦、ラピッド・ウイーン戦(0-2で黒星)と直近のグラーツ戦(0-0のドロー)の3試合のみ。EL3試合を含めた他4戦は全て後半途中からの出場になっている。

「重要な試合で結果を出したい」と熱望する南野が、最も重視していた7日のELラウンド16第1レグ・ナポリ戦もベンチスタートを強いられた。最近のザルツブルクは中盤をダイヤモンド型にした4-4-2を採用しているが、この日の2トップはイスラエル人FWモアネス・ダブールとザンビア人FWパトソン・ダカで、トップ下にはハンネス・ヴォフルが陣取る形でスタートした。

 南野は2トップの一角を占めるダカ、あるいはトップ下・ヴォルフとの交代要員と位置付けられた。

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