現トップ下・南野拓実の刺激にもなるはず
森保ジャパンのトップ下は南野が務め、ストライカー的なスタイルで相手ゴールを脅かしている。AFCアジアカップ2019でもアグレッシブなプレーを見せ、得点は決勝で挙げた1点にとどまったものの、準決勝のイラン代表戦などは大車輪の働きぶりだった。
このまま確固たる地位を築き、例えば1トップの大迫勇也の周りから出てきてゴールを量産できるようになれば日本代表にとって心強い。セカンドストライカーの役割は南野が適任に思えるが、一方で香川のように周囲と連動しながら自分も味方も輝くスタイルも魅力的だ。
香川には日本代表の戦力になるだけの力があり、南野にとっても香川から吸収できることがあるだろう。経験を伝承する機会にもなり、競争することで互いのレベル向上にも繋がる。香川だけを見れば、中島や堂安とのプレーでまた新たなコンビネーションも見せられるのではないか。南野を最前線で起用し、香川との縦関係も面白い。
いずれにせよ、ベシクタシュで存在感を示し結果も残しているのは事実。森保監督の目指すサッカーの中に入った時、どのような働きを見せるか。試す意味はあるはずだ。
3月シリーズで日本代表はコロンビア代表、ボリビア代表と対戦する。果たして、メンバーリストに香川真司の名前は入っているだろうか。
(文:青木務)
【了】