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Jリーグ 6年前

大分、偶然ではない強さの源泉は? 6年ぶりJ1で好発進、監督・選手の言葉から滲み出るもの

text by 青木務 photo by Getty Images

より深く分析されてからが勝負

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片野坂知宏監督【写真:Getty Images】

 開幕3試合を終えて2勝1敗。前回J1に所属した2013年が2分1敗のスタートだったことを考えれば、滑り出しは最高と言える。気負わず溌剌とプレーし、結果も手にしているのだから、自信も膨らんでいくはずだ。それでも、チームに浮ついた空気はない。

「2勝1敗で勝ち越していますけど、これからだと思います。我々はJ2・2位で自動昇格して、18位からのスタート。自分たちのプレーや選手の個性というところは、これから試合を重ねれば重ねるほど対戦するチームから分析されやすくなると思います。今後そういう形になった時こそ、自分たちの力が問われるかなと」

 片野坂監督は謙虚に語っている。その上で、こう続ける。

「今後31試合あるのでやはり気が抜けないですし、しっかりと今日のように相手に対して自分たちがどういう風に戦術を合わせていくか。そうすることで必ずいい成果につながるということを選手たちにも伝えながら、いい準備をして何とか残留、自分たちの目標を目指してやっていきたいと思います」

 選手たちもチームの勝利のため、さらなる向上を望んでいる。開幕戦の2発で注目を浴び、今節も得点感覚を示した藤本は言う。

「やっぱりサイドから、というところで合ってきていると思いますし、(相手が)前から来ればしっかりと裏、ラインを突破するための駆け引きもできているなと。色々なパターンというのも大分の魅力の一つだと思うので、サイドだけにこだわらずに真ん中が空けば中央突破というのも自信を持ってやれる。まだまだこれからですけど、もっともっとコミュニケーションを取っていい関係を築き上げたいなと思います」

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