ボカ・ジュニオルス対サン・ロレンソ戦【写真:Getty Images】
アルゼンチン1部リーグの試合で、“ラボーナ”によるクロスを上げた選手がイエローカードを受けるという珍しい判定があった。アルゼンチン紙『オレ』などが伝えている。
現地時間9日に行われたアルゼンチン1部第22節の試合でボカ・ジュニオルスとサン・ロレンソが対戦。相手GKの退場で数的優位に立ったボカが3-0のリードを奪い、勝利が確実な状況で試合終盤を迎えた。
87分、右サイドでボールを持ったボカのDFフリオ・ブッファリーニは右足を左足の裏側にクロスさせる“ラボーナ”でのクロスを試みたが、DFに弾き返された。サン・ロレンソの選手たちはこのプレーを、すでに勝利が確実なボカにとって不必要な挑発行為だと感じたようだ。
その後のプレーで右コーナー付近へボールを追いかけたブッファリーニはサン・ロレンソの選手たち3人に囲まれて倒され、そこから両チームの選手たちが入り乱れての小競り合いに発展した。
ブッファリーニ自身が相手選手に手を出した様子はなく、どちらかといえば“被害者”に見えたが、主審はブッファリーニにイエローカードを提示。『オレ』はその判断について、「プレーで騒動を引き起こした」と述べている。ファウルなどの危険なプレーではなく、ラボーナ自体が警告の対象になったとすれば珍しい判定だと言える。
だが、かつてサン・ロレンソで主力として活躍していたブッファリーニは自身の非を認めて謝罪。「良い試合ができて調子に乗っていた。ラボーナは不必要だった」と試合後にコメントしている。
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