吉田麻也とハリー・ケイン【写真:Getty Images】
【サウサンプトン 2-1 トッテナム プレミアリーグ第30節】
イングランド・プレミアリーグ第30節が現地時間の9日に行われ、日本代表DF吉田麻也が所属する17位サウサンプトンが3位トッテナムと対戦し、2-1で勝利を収めた。
吉田は3バックの真ん中に入り、3試合連続で先発となった。前半から積極的に前から奪う姿勢を見せ、インターセプトでトッテナムからボールを奪うシーンが多かった。
トッテナムはイングランド代表FWデレ・アリがハムストリングの怪我から復帰。1月20日のフラム戦以来の出場となった。FWにはハリー・ケインとルーカスが組み、ソン・フンミンはベンチスタートとなった。2試合のベンチ入り禁止処分となっているトッテナム指揮官マウリシオ・ポチェティーノはスタンドから戦況を見守った。
開始早々、トッテナムがチャンスを作る。3分、アリのバックヘッドに反応したケインがDFラインの間を抜け、シュート。これはゴール左に外れた。吉田がアリに引っ張られて、ケインへのマークが外れてしまった。続く4分にはセンターライン付近からMFクリスティアン・エリクセンが浮き球のスルーパス。これに抜け出したケインが右足を振り抜くも、これはゴール右に。
すると26分、サウサンプトンのボールを奪ったトッテナムがカウンターを発動。ケインがセンターライン付近でアリからのボールを受けると、ドリブルでサウサンプトン陣内に侵入。左でフリーとなったアリにもう一度パスを送ると、アリが再びファーサイドに走ってきたケインにドンピシャの浮き球を送る。これをケインがワントラップから落ち着いて決めた。序盤から攻めていたトッテナムが先制に成功した。
同点に追いつきたいサウサンプトンは代わって入った2人がチャンスを作る。47分、右サイドを抜け出したMFジョシュ・シムズが中央にクロス。これをFWシェーン・ロングがヘディングで合わせるが、ミートせず。ボールは流れてしまった。
流れに乗りたいサウサンプトンだったが、アクシデントが襲う。73分、少し前のプレーで足を痛めていたロングが一度プレーを再開したものの、プレー続行不可能となり、MFスチュアート・アームストロングとの交代を余儀なくされた。後半頭に2枚代えをしていたため、ここで交代枠を使い切ってしまった。
すると76分、左サイドのDFライアン・バートランドがアームストロングにスルーパス。深い位置からグラウンダーのクロスを送ると、ファーサイド走りこんできたMFヤン・ヴァレリーがダイレクトで決め、同点とした。アクシデントで使った交代策が的中した。
続く81分、サウサンプトンが逆転する。ペナルティアーク手前の真ん中の位置でFKを得ると、MFジェームズ・ウォード=プラウズが右足でゴール左隅に蹴り込み、ゴールに吸い込まれた。サウサンプトンが5分で逆転に成功した。
逆転を許したトッテナムは最後まで諦めず、果敢にサウサンプトンゴールに襲いかかるも、及ばず。サウサンプトンが2-1で勝利を収めた。トッテナムはリーグ戦ここ4試合で1分3敗となり、勝利がない。
【得点者】
26分 0-1 ハリー・ケイン(トッテナム)
76分 1-1 ヤン・ヴァレリー(サウサンプトン)
81分 2-1 ジェームズ・ウォード=プラウズ(サウサンプトン)
【了】