フランスでの経験が日本代表にもプラスに
こうした発見と経験値を手土産に、3月2連戦で日本代表復帰を果たし、森保ジャパンに新たな刺激をもたらしてくれれば理想的なシナリオだ。昌子自身も招集されれば、行く気満々である。
ただ、欧州組として長距離移動を経て日本に赴き、国際試合を戦うというのは過去にないこと。そういった環境の変化も踏まえながら、いかにしてベストなパフォーマンスを出していくのか。日本代表を強くしていくのか。それを彼は真剣に模索していくつもりだという。
「ロシアの時は僕が一番下で、先輩についていく立場で頼って挑んだワールドカップだったんですよね。でもそれを1回経験して、海外にも来た。もちろん(南野)拓実や冨安(健洋)の方が海外歴は僕より長いけど、頼り頼られの関係になると思うし、キャプテンは麻也君だけどキャプテンマークを巻く人がリーダーの仕事をしなければいけないわけじゃない。僕とか(柴崎)岳、(遠藤)航とかはいい意味でパイプ役になれればいいですね」
昌子のような発信力のある存在が森保ジャパンにはもっともっと必要だ。新天地でもがいているこの男が日本にもたらしてくれるものに改めて期待を寄せたい。
(取材・文:元川悦子【トゥールーズ】)
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