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Jリーグ 6年前

「マンCに近い」札幌に日本代表DFも脱帽。魅惑のトライアングルが牽引、完勝への2つの肝

シリーズ:週刊Jリーグ通信 text by 下河原基弘 photo by Getty Images

ミシャ体制2年目。成熟度は確実に上がってきている

 その一角を担ったアンデルソン・ロペスは「お互いの距離感がよく、コンビからのいい形、狙いの攻撃ができたと思います。ゴールもしっかりした連係からのいいゴールでした」と胸を張った。今季から加わっただけに、独特なシステムで戦うペトロヴィッチ監督のサッカーの難しさに直面しているかと思いきや「個人的には理解しつつあると思っています。監督の言うことを聞き入れて、それを少しずつですが行動に移していけていますし、長期のキャンプで、みんなとの連係も深めることができていたので」と問題はない様子だ。

 ただアンデルソン・ロペスは自分たち前線の選手が活躍できたのは、「各選手が献身的にプレーした結果。3人だけじゃなく中盤の選手たちのサポートもあり攻撃の連係がうまくいった。距離感もよかったし、他の選手の助けがあったからこそ」と強調する。福森も「1人1人の距離感が1番よかった。ボールを奪われた後も引くのではなく、1番近い人が連動していけていた」と話す。

「ボールと人の関係が2人目、3人目、4人目、5人目とかかわる、そうしたスムーズな流れがあった。選手たちが次の展開をしっかり予測して連動できていた」と語ったのはペトロヴィッチ監督。2年目を迎えてチームの成熟度は確実に上がってきているようだ。

 選手層も厚くなり、前線の組み合わせも含め、まだまだ大きな伸びしろがありそうなだけに、他クラブにとって怖い存在なのは間違いない。

(取材・文:下河原基弘)

【了】

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